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最終更新日: 2026年4月9日

手順 1〜11 に沿って Acsim のセットアップと初期利用まで進めるガイドです。

このページでできること

このガイドだけを開いた状態で、次の一連の作業まで進められるようにまとめています。

  1. アカウントの作成ログイン
  2. 企業・ワークスペース・プロジェクトの関係を理解し、自分用の作業場所を用意する
  3. AsIs(現状)業務フローを1本つくり、必要なら編集する
  4. AIによる業務分析・改善案のたきを得る
  5. ToBe(改善後)業務フローのたたきをつくり、AsIs と比較する

初日は手順 1〜6 まで、翌日以降に 7〜11 を進める、といった切り方でも問題ありません。

事前に用意するもの

  • 対応ブラウザでアクセスできること(会社PCのポリシーでブロックされないかも確認)
  • メールを受け取れる環境(登録・通知で使う場合があります)
  • 企業への所属設定:一人目のユーザーの場合は、Acsimのサポート担当者による紐付け作業が必要です。詳細は手順 3 に記載しています。

Acsim の構成

次の 5 つが外側から内側へ入れ子になっています。普段利用する場合は、ワークスペース、プロジェクト、業務フローの階層を意識すれば十分です。

階層役割のイメージ
アカウントあなた自身のログイン単位
企業会社・組織の単位。所属の大枠
ワークスペースチームやプログラム単位の「作業部屋」。SIer/BPOベンダーの場合は案件/プロジェクトごと、事業会社の場合は部署/プロジェクトごとなどで整理されるケースが多い
プロジェクト1 つのテーマ(業務改革、DX、〇〇システム導入など)のまとまり
業務フロープロジェクトの中で作成する業務の流れ図。1 プロジェクトに 複数作成可能

業務フローや分析は、基本 プロジェクト の中で行います。1 つのプロジェクトに対して 業務フローは何本でも作成できるので、たとえば「受注処理」「請求処理」など業務ごとにフローを分けて管理できます。

階層の流れ(目安): アカウント → 企業 → ワークスペース → プロジェクト → 業務フロー(AsIs / ToBe それぞれ複数作成可)

用語メモ(このガイドで出てくる言葉)

  • AsIs(アズイズ): 現状の業務の流れ。いま「どう動いているか」を描くための図です。
  • ToBe(トゥービー): 改善後の業務の流れ。AsIs をもとに「こうなったらよい」を描きます。
  • 業務フロー: 画面上のボードで、担当者(アクター)作業・分岐(ノード) を線でつないだ図です。
  • ナレッジベース: プロジェクトに登録する参考資料の置き場。いわゆるRAG環境です。AI の提案精度を高めるのに効果があります(なくても手順は進められます)。

全体の流れ(目安)

手順内容
1〜2アカウント作成・ログイン
3〜5企業 → ワークスペース → プロジェクト の準備
6AsIs 業務フローの作成・編集
7業務分析・ソリューション案・レビュー
8〜10ToBe 業務フロー・変更方針・編集
11AsIs と ToBe の比較

手順 1: アカウントの作成

ゴール: Acsim にログインするための 自分用アカウント ができる。

  1. 次のリンクから サインアップ を開きます(別タブ推奨)。
    Acsim サインアップ画面
  2. 画面の案内に従い、必要項目を入力して登録を完了します。
  3. パスワード要件などは、画面のメッセージに従って進めます。

Acsimアカウントの作成_1

つまずいたとき: 会社のメールドメイン制限やシングルサインオンなど、契約形態によって画面が異なる場合があります。進め方が分からないときは、貴社の窓口に「サインアップで止まっている」と伝えてください。

完了チェック: ログイン画面に進める状態になっている(またはログイン済み)。


手順 2: Acsim にログイン

ゴール: ダッシュボードまたはホームのような、ログイン後の画面が表示される。

  1. https://acsim.app を開きます。
  2. 手順 1 で作った メールアドレスとパスワードでログインします。

Acsimにログイン_1

完了チェック: メニューやプロジェクト一覧など、操作できる画面が表示されている。


手順 3: アカウントを企業に招待/所属する

ゴール: あなたのアカウントが どこか 1 つの企業に所属している(「企業」メニューで確認できる)。

新規にアカウントを作った直後は、まだどの企業にも入っていない状態です。企業への所属は、次の流れで完了します。

  • 最初の 1 名は、Acsim サポート担当者が企業への紐付けを行います。プロジェクトオーナーや契約窓口から Acsim サポートへ依頼してください。
  • 2 人目以降は、企業に紐付け済みのユーザーが Acsim 上からメンバー招待できます。サポートへの依頼は不要です。

所属が完了すると、メニューの「企業」から、自分が属している企業を確認できます。

アカウントを企業に招待_1

つまずいたとき

  • 「企業」が空、またはプロジェクトを作れない → まだ Acsim サポートによる企業紐付けが完了していない可能性が高いです。契約窓口に確認してください。
  • 同じ会社で 後からメンバーが増える場合は、企業に所属済みの オーナーや管理者がユーザー招待します(サポートへの再依頼は不要です)。

完了チェック: 企業に自分が表示される。

アカウント・企業・ワークスペースの管理画面について詳しくは、アカウント管理を参照してください。


手順 4: ワークスペースの作成

ゴール: ワークスペースが 1 つ以上あり、その中で作業できる。

  1. メニューから 「ワークスペース」 を開きます。
  2. 新規のワークスペースを作成するか、招待されたワークスペースに参加します。
  3. 名前は、チーム名やプログラム名など、後から見て分かる名前にするとよいです。

ワークスペースの作成_1

補足: すでに他メンバーが作ったワークスペースがある場合、新規作成ではなく招待してもらうだけで十分です。

完了チェック: 開ける ワークスペースが 1 つ以上ある。


手順 5: プロジェクトの作成

ゴール: プロジェクトが 1 つあり、業務フローを整理できる状態になる。

  1. 手順 4 で使う ワークスペースに入ります。
  2. プロジェクトを新規作成します。(名前は、後からわかりやすいものを推奨。例:総務業務の改善プロジェクト)

プロジェクトの作成_1

完了チェック: プロジェクトを開き、左サイドバーに「AsIs」「ToBe」などが見える。


手順 6: AsIs 業務フローの作成

ゴール: 現状業務を 1 本、業務フローとして保存できる(あとから直せる叩き台でよい)。

プロジェクト作成後、現在の業務プロセス(AsIs)を可視化します。目的は、業務の流れを 誰が・いつ・何をしているか として共有できる形にすることです。

6-1: 業務フローの初版をつくる

つくり方は複数あります。初めてなら「テキストから生成」 が早いことが多いです。

AsIs業務フローの作成方法 — ファイルから作成・テキストから作成・手動で作成の3つの方法が選べます

  1. 左サイドバーの 「AsIs」 をクリックし、業務フロー一覧を開く
  2. 「新規作成」 をクリックし、業務フロー名・ステータス・説明 を入力して保存
  3. 編集画面で 「テキストから生成」 を選ぶ
  4. 業務の流れを 短い文章でもよいので 入力し、生成を実行する(数分かかる場合があります)

入力の例(コピー用サンプル・架空の業務)

# 在庫管理業務フロー【日次】(原材料・仕掛品・完成品)

> 実行頻度:毎営業日

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## 登場する主な役割とシステム

### 役割(担当者)

| 役割 | 説明 |
|------|------|
| 購買担当者 | 原材料の発注・入荷管理を担当 |
| 倉庫担当者 | 入出庫作業・現品管理を担当 |
| 生産管理担当者 | 生産計画・工程間の仕掛品管理を担当 |
| 製造担当者 | 工程内の材料消費・仕掛品の記録を担当 |
| 品質管理担当者 | 受入検査・完成品検査・品質判定を担当 |
| 出荷担当者 | 完成品の出荷指示・梱包・積載を担当 |
| 在庫管理担当者 | 在庫全体の管理・日次差異チェックを担当 |
| 管理職(承認者) | 差異修正の承認を担当 |

### システム

| システム | 略称 | 主な用途 |
|----------|------|----------|
| 基幹システム(ERP) | ERP | 在庫データ管理・原価計算・会計連携 |
| 倉庫管理システム | WMS | 入出庫管理・棚番管理・ロケーション管理 |
| 製造実行システム | MES | 工程進捗管理・仕掛品管理・実績収集 |
| バーコード/RFIDリーダー | スキャナ | 入出庫時の現品識別・数量確認 |
| 電子メール・社内チャット | 通知ツール | アラート通知・承認依頼連絡 |

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## フェーズ1:原材料の入荷・受入管理

1. 〔自動〕ERPが発注残データをもとに、当日の入荷予定リストをWMSへ連携する
2. 〔人〕倉庫担当者が入荷予定リストを確認し、受入エリア・荷卸し体制を準備する
3. 〔人〕倉庫担当者がサプライヤーの納品書と現物を照合し、品番・数量・外観を確認する
4. 〔人〕品質管理担当者が受入検査基準に基づき、サンプリング検査または全数検査を実施する
5. 〔人〕品質管理担当者が検査結果(合格/不合格/条件付き合格)をERPに入力する
6. 〔自動〕ERPが検査結果を受け、合格品は「受入済み在庫」へ、不合格品は「保留ロケーション」へ在庫区分を自動更新する
7. 〔人〕倉庫担当者がWMSで入荷登録(品番・ロット番号・数量・入荷日)を行い、保管ロケーションを確定する
8. 〔人〕倉庫担当者がスキャナでバーコード/RFIDを読み取り、棚へ現品を格納する
9. 〔自動〕WMSがERPへ入荷確定データを連携し、原材料在庫残高を更新する
10. 〔自動〕ERPが買掛債務計上処理をトリガーし、経理システムへ仕訳データを連携する

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## フェーズ2:原材料の払出・出庫管理

1. 〔人〕生産管理担当者が生産計画に基づき、ERPで製造指示(製造オーダー)を発行する
2. 〔自動〕ERPがBOM(部品表)を参照し、必要な原材料・数量の払出リストをWMSへ連携する
3. 〔人〕倉庫担当者がWMSの払出リストを確認し、FIFO(先入先出し)またはFEFO(先期限先出し)のルールに従い、払出対象ロットを決定する
4. 〔人〕倉庫担当者がスキャナで対象品のバーコードを読み取り、WMSで出庫登録を行う
5. 〔人〕倉庫担当者が現物を製造ラインへ搬送し、製造担当者へ引き渡す
6. 〔自動〕WMSがERPへ出庫実績データを連携し、原材料在庫残高を減算更新する
7. 〔自動〕ERPが原材料在庫残高を安全在庫水準と比較し、発注点を下回った場合は購買担当者へアラート通知を送信する

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## フェーズ3:仕掛品管理(工程間)

1. 〔人〕製造担当者が各工程での加工完了時にMESへ生産実績(完了数量・不良数量・作業時間)を入力する
2. 〔自動〕MESが前工程の完了実績を受け、次工程への仕掛品数量を自動更新する
3. 〔人〕製造担当者が工程間の仕掛品を次工程へ搬送する際、スキャナで仕掛品の識別票を読み取り、MESで工程間移動登録を行う
4. 〔自動〕MESが工程別の仕掛品在庫(工程番号・品番・数量・着工日)をリアルタイムで集計し、生産管理担当者が参照できる画面に表示する
5. 〔人〕品質管理担当者が工程検査で不良品が発生した場合、MESに不良区分(手直し品・廃棄品)を登録する
6. 〔自動〕MESが不良数量を仕掛品在庫から差し引き、ERPへ原価差異データとして連携する
7. 〔人〕生産管理担当者が日次でMESの仕掛品滞留状況を確認し、リードタイム超過品・優先度変更が必要な品をピックアップして製造担当者へ指示する
8. 〔自動〕MESが設定した滞留日数を超えた仕掛品ロットを検知した場合、生産管理担当者へ自動アラートを送信する

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## フェーズ4:完成品の入庫・保管管理

1. 〔人〕製造担当者が最終工程の加工完了後、MESに製造完了を登録する
2. 〔人〕品質管理担当者が完成品検査(寸法・外観・機能)を実施し、検査結果をERPに入力する
3. 〔自動〕ERPが合格判定を受け、仕掛品在庫を「完成品在庫」へ在庫区分を自動変更する
4. 〔人〕倉庫担当者がWMSで完成品の入庫登録(品番・ロット・数量・製造日・有効期限)を行い、保管ロケーションを確定する
5. 〔人〕倉庫担当者がスキャナでバーコードを読み取り、完成品を指定棚へ格納する
6. 〔自動〕WMSがERPへ完成品入庫データを連携し、完成品在庫残高を更新する
7. 〔自動〕ERPが完成品在庫残高を受注残と照合し、出荷可能量を自動計算して営業担当者へ通知する

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## フェーズ5:完成品の出荷・在庫引当管理

1. 〔人〕出荷担当者がERPの出荷指示リストを確認し、当日の出荷スケジュールを組む
2. 〔自動〕ERPが受注データをもとに完成品在庫へ引当処理を行い、出荷指示をWMSへ連携する
3. 〔人〕倉庫担当者がWMSの出荷ピッキングリストに従い、FIFO/FEFOルールで対象ロットを選定し、ピッキングを実施する
4. 〔人〕倉庫担当者がスキャナでバーコードを読み取り、WMSでピッキング確認登録を行う
5. 〔人〕出荷担当者が納品書・送り状を出力し、梱包・ラベル貼付を行う
6. 〔人〕出荷担当者が出荷前に品番・数量・納品先を最終確認し、WMSで出荷確定登録を行う
7. 〔自動〕WMSがERPへ出荷実績データを連携し、完成品在庫残高を減算更新する
8. 〔自動〕ERPが売上計上処理をトリガーし、経理システムへ売上仕訳データを連携する

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## フェーズ6:在庫精度管理(サイクルカウント)

1. 〔自動〕ERPが日次バッチ処理で帳簿在庫残高を集計し、品番・ロット・ロケーション別の在庫一覧を出力する
2. 〔人〕在庫管理担当者が抜き取り検品(サイクルカウント)対象ロケーションをWMSで選定し、実地確認を実施する
3. 〔人〕在庫管理担当者が実地数量をWMSに入力し、帳簿在庫と実地在庫の差異を照合する
4. 〔自動〕WMSが設定した許容差異率を超える品目を自動検知し、在庫管理担当者へアラート通知を送信する
5. 〔人〕在庫管理担当者が差異原因(入力漏れ・誤ロケーション格納・紛失等)を調査し、調査結果をERPに記録する
6. 〔人〕管理職(承認者)が差異内容と原因を確認し、在庫修正を承認する
7. 〔人〕在庫管理担当者が承認を受けた後、ERPで在庫修正登録を行い、帳簿在庫を実地在庫に合わせる
8. 〔自動〕ERPが在庫修正に伴う原価差異仕訳を自動生成し、経理システムへ連携する

テキスト入力の書き方次第で、生成されるフローの細かさをある程度調整できます。詳しくはテキストから生成される業務フローの粒度をコントロールするを参照してください。

このほかの作成方法(どれも「新規作成」後の編集画面やメニューから利用できます)。

  • JSON ファイルのインポート: 別プロジェクトからエクスポートした JSON や、Acsim Chat で作った JSON を取り込む
  • 画像からの生成: 既存のフロー図(シーケンス図など)の画像をアップロードする
  • 議事録・文字起こしからの取り込み: ヒアリング音声の文字起こしを整理してから入力する(議事録・文字起こしを取り込む前に整理する
  • Excel の業務フローからの取り込み: 既存の Excel フローを変換して取り込む(Excel で作成された業務フローを取り込むコツ
  • 手動作成: ボード上でノードを置いて線でつなぐ

別ツールで作ったフローを持ち込むときの考え方や手順の深掘りは、別ツールで作成された業務フローを取り込むを参照してください。
Acsim Chat を使った叩き台作成の流れは、現場ヒアリングを効率化する業務フローの叩き台作成も参考になります。

6-2: 業務フローの編集・調整

生成結果は 叩き台です。ヒアリング後に、次の操作で整えます。

アクターの追加・並び替え

業務フローを開いた直後は 閲覧モード(ロック状態) になっていることがあります。この状態ではノードやアクターの編集ができません。

閲覧モード(ロック状態)の業務フロー — 画面下部のロックアイコンが有効になっています

編集するには、画面下部のメニューバーにある ロックアイコンをクリックして編集モードに切り替えます。編集モードになると、メニューバーに 「Node」「Section」「Actor」「Pattern」 のボタンが表示されます。

「Actor」 をクリックすると、右パネルにアクター一覧が表示されます。

編集モードでActorパネルを開いた状態 — アクターの追加・削除・並び替えができます

  • 「+追加」 で、アクター名と種別( または システム)を追加
  • 表示順は ドラッグ&ドロップ で変更
  • 不要なアクターは ゴミ箱アイコン で削除

ノードの追加・編集・削除

ボード上で 右クリック し、追加するノードの 種類 を選びます。

  • ActionNode: 業務の作業(いちばんよく使う)
  • ConditionNode: 条件分岐
  • MemoNode: メモ・補足
  • IssueNode: 確認事項・課題

ノードを置いたら 内容を記入して保存します。ダブルクリックで編集、選択して 削除 もできます。ノードの端の 接続点(ハンドル) をドラッグし、別ノードへつなぐと 流れ になります。

セクションの追加

工程ごとに横ゾーンを分けたいときに使います。Section(セクション)SubSection(サブセクション) の 2 階層があり、業務の工程を見出し・小見出しのように整理できます。たとえば「請求・債権管理」をセクション、その中の「債権管理・回収」「入金確認処理」をサブセクションにする、といった使い方です。

  1. 画面下部の 「Section」 をクリック
  2. 「Section」 または 「SubSection」 を選ぶ
  3. 追加したい箇所へ ドラッグ&ドロップ、または追加したい箇所で 右クリック して追加
  4. セクション名を入力
  5. セクションの両端をドラッグして を調整

Sectionメニュー — SectionとSubSectionの2階層で業務工程を整理できます

画面上のボタン配置や細かい操作イメージは、AsIs 業務フロー操作ガイドのスクリーンショットつき説明と併せて読むと理解しやすいです。

完了チェック: AsIs の業務フローが 1 本・保存済み で、主要な流れが 自分の言葉で説明できる


左サイドバーは「AsIs」「ToBe」などから各機能へ進む構成です(旧仕様の「業務整理」という階層はありません)。業務分析・ソリューション提案などは、業務フローを開いたあと上部のタブから利用します。画面の変遷は複数業務フローへ対応する機能についてのリリース情報も参照してください。

手順 7: 業務分析・ソリューション提案

ゴール: AsIs を材料に、課題の整理改善の方向性のたたきを得る。

AsIs の編集がある程度できたら、AI で 分析解決策の候補 を得ます。結果は 最終結論ではなく材料として扱い、人の判断とあわせて使います。分析系の機能は、対象の AsIs 業務フローを開いたうえで 上部タブ から操作します。

7-1: 業務分析の実行

  1. 左サイドバーの 「AsIs」 をクリックし、業務フロー一覧から分析したい AsIs 業務フローを開く
  2. 画面上部のタブから 「業務分析」 をクリック
  3. 「分析を開始」 ボタンをクリック
  4. 終わるまで待つ

AsIs業務分析画面の例 — 業務概要や登場人物などの分析結果が表示されます

7-2: ソリューション提案

  1. 同じ AsIs 業務フロー編集画面で、上部タブの 「ソリューション提案」 をクリック
  2. 「課題抽出・ソリューション提案を生成する」 ボタンをクリック
  3. 分析対象となる業務の想定課題や複数の 解決策案 が提示されます

AsIsソリューション提案画面の例 — 業界課題やDX成功事例などが表示されます

社内やお客様と 「この案は現実的か」「優先順位は」 を話し合い、採用する改善を決めていきます。

分析・提案画面の項目の意味を深く知りたいときは、業務分析・ソリューション提案ガイドを参照してください。

課題抽出・ソリューション提案の結果をもとに、業務課題を解決する SaaS 製品やパッケージソフトを調査・選定したい場合は、現状業務の課題からSaaS・パッケージ製品を調査・選定するを参照してください。

7-3: レビュー

レビューは、一旦描き終えた AsIs 業務フローに対して AI が読み込み、図や文章だけでは足りない部分を補うのを手伝ってくれる機能です。いわば AsIs に関するフローを補ってくれるツールとして使えます。

具体的には、曖昧な表現・抜けている工程・判断や前提が書かれていない箇所などを指摘してもらえます。指摘を踏まえてフローを直すと、業務の説明がそろい、あとでつくる ToBe の精度も上がりやすくなります。

  1. AsIs 業務フローを開いた状態で、レビューをクリックし、業務フローレビューを実行・確認する

業務フローレビュー一覧の例 — 指摘事項の一覧とフロー上での確認ができます

  • ナレッジベースに、レビューで重視したい観点や社内ルールを登録しておくと、レビュー内容に反映されやすくなります。

上級者向けTips: 独自の観点でレビューしたい場合は、AsIs を JSON でエクスポートし、Acsim Chat に添付して「〇〇の観点でレビューして」などと依頼する方法もあります。

レビュー機能は現状バージョンの業務フローを読み込んだうえでの指摘が中心です。同業他社との比較による 業務そのものの抜け漏れ分析まで踏み込みたい場合は、現状業務フローの抜け漏れを AI で検出するも参照してください。

完了チェック: 分析結果少なくとも 1 つは改善の論点をメモできる。


手順 8: ToBe 業務フローの初版をつくる

ゴール: AsIs をコピーした ToBe のたたき が 1 本できる。

  1. 左サイドバーの 「ToBe」 をクリックし、業務フロー一覧を開く

ToBe業務フロー一覧の例 — 一覧から「新規作成」でAsIsを複製したToBeを作成します

  1. 「新規作成」 をクリック
  2. 複製元の AsIs 業務フロー を選ぶ
  3. ステータスと説明 を入力し 保存
  4. コピーされた編集画面 が開けば成功です(この時点では中身は AsIs と同じ)

ToBe業務フロー新規作成ダイアログ — 複製元のAsIs業務フロー・ステータス・説明を入力して保存します


手順 9: 変更方針の策定

ゴール: 「何をどう変えたいか」を 変更方針 として残し、AI に 変更計画 をたたき台として作ってもらう。

ToBe はゼロから考えると難しいので、変更方針 に「改善要望」を書き、AI に AsIs からの 具体的な修正の方向 を出してもらう流れが用意されています。

9-1: 変更方針の入力

  1. 左サイドバーの 「ToBe」 をクリックし、業務フロー一覧から対象の ToBe 業務フローを開く
  2. 画面上部のタブから 「変更方針」 をクリック
  3. 変更方針 を入力して保存

ToBe変更方針タブの初期画面の例

説明には、手順 7 の結果を踏まえ、次のような要素があると動きやすいです。

  • 課題: いま何がつらいか
  • 選定方針: ツール導入・ルール変更など、大まかな方針
  • 内容: 具体的に何をどう変えたいか
  • 期待効果: 時間短縮、ミス削減など

9-2: 変更計画項目の作成

変更方針を保存すると、変更計画項目の自動生成するかどうかについて提案されます。まずは AI の提案でたたき台を作り、足りないところを手で直すのがおすすめです。

変更計画項目の自動生成画面 — 変更方針に基づいて変更計画の初版を自動生成できます

精度を上げたい場合は、ナレッジベースに次のような資料があるとよいです。

  • 導入予定の SaaS やパッケージの仕様書
  • 自社システムの仕様・設計
  • 業務の運用ルールやハンドブック
  • 自社の特定業務のノウハウ

ナレッジベースの登録方法や活用のコツは、ナレッジ機能を参照してください。
変更計画と AI アシスタントの使い分けの詳細は、AI アシスタントを活用した ToBe 業務フロー作成を参照してください。

完了チェック: 変更方針が保存済みで、変更計画の項目が 1 件以上ある(または作成途中でも、方向性が文章で残っている)。


手順 10: ToBe 業務フローの編集

ゴール: ToBe 図が 「改善後の業務」として説明できる状態に近づく。

変更計画を進めると、ToBe のボード上に 計画項目ごとのアシスタントチャット(AI エージェント/アシスタント)が用意されます。ここでは チャットで会話しながら、フロー図の修正方針や具体的な書き換え内容を 一緒に詰めていく使い方が中心になります。

ToBe 業務フローの編集画面右下にある 「アシスタントを開く」 ボタンをクリックします。

ToBe業務フロー編集画面 — 右下の「アシスタントを開く」ボタンからToBe変更アシスタントを起動します

ToBe変更アシスタントのパネルが開き、変更計画項目ごとのエージェントが一覧表示されます。対話を始めたい項目をクリックして選択します(項目の数や内容はプロジェクトによって異なります)。

ToBe変更アシスタント一覧 — 変更計画項目ごとのエージェントを選択できます

エージェントを選択するとチャット画面が開きます。「具体的な変更手順を教えて」といった依頼をすると、ToBe 業務フローをどう修正すればよいか具体的な提案を返してくれます。

エージェントとのチャット画面 — 変更手順の依頼に対してToBe業務フローの修正提案が返ってきます

エージェントと会話しながら進める(目安)

  1. 現状を伝える: どのノードや工程が課題か、変更方針や変更計画で決めたいことを短く書きます(「ここをシステム化したい」「この分岐の条件をはっきりさせたい」など)。
  2. 提案を受け取る: エージェントから、直した方がよい箇所の候補や、ノードの文言・つながりの案が返ってきます。一度に全部直さず、論点ごとにやり取りすると整理しやすいです。
  3. 確認・修正を繰り返す: 「この理解で合っている?」「別案はある?」と 追加質問し、納得いくまで対話します。曖昧なままボードだけ触るより、チャットで意図をそろえてから手動で反映する流れも取りやすいです。
  4. ボードに反映する: 会話で固まった内容を、実際の ToBe 図上で ノードの編集・追加・削除やエッジの修正として反映します(エージェントの案は 必ず自分で内容を確認してから反映するのがおすすめです)。

会話と手動編集は 行き来してよいです。チャットで方針だけ決め、細部はボードで直す、といった切り分けでも問題ありません。

手動のみで進める場合も、操作の型は AsIs と同様です。

  • 手動 作業を 自動 に変える(ノードのモード変更)
  • システム アクターの追加
  • ノード・線(エッジ) の追加・削除・修正

変更計画とチャットの関係・エージェントの活かし方の詳細は、AI アシスタントを活用した ToBe 業務フロー作成もあわせて参照してください。
ボード操作の詳細は、ToBe 業務フロー操作ガイドを参照してください。


手順 11: 比較分析

ゴール: AsIs と ToBe を並べて見て、どこがどう変わったかを説明できる。

  1. 左サイドバーの 「ToBe」 をクリックし、業務フロー一覧から比較したい ToBe 業務フローを開く
  2. 画面上部のタブから 「比較分析」 をクリック
  3. 「比較実行」 をクリック(ToBe 作成時に複製元の AsIs を選んでいるため、比較対象は自動で決まります)
  4. 処理時間・ステップ数・自動化などの指標が出る場合は、改善の説明に使う

比較分析結果の例 — 変更点や改善指標を確認できます

指標の読み方を深く知りたいときは、比較分析ガイドを参照してください。


次のステップ(初期利用のその先)

業務フローまで一通り触れたら、要件整理・プロトタイプに進む例は次のとおりです。


注釈: このページのスクリーンショットは 2026 年 3〜4 月時点の画面を撮影したものです。Acsim は継続的にアップデートされているため、実際の画面とボタン配置や表記が異なる場合があります。操作に迷ったときは、最新のヘルプページもあわせてご確認ください。