使えるツールと環境チェック
テストの種類ごとに、使えるツール・準備するもの・契約の確認事項をまとめます。
Acsim Test は、選んだ方法に応じてテストの実行ツールを呼び出します。必要なものは、実行するテストによって異なります。テスト前に、作業者本人の PC に何がインストールされているかを「環境チェック」で確認し、使えるテスト方法を把握します。必要なツールが不足している場合は、各自でインストールします。
環境チェックの使い方
- PJ を開き、左の「環境チェック」を選びます。
- 確認が終わるまで待ちます。すべての項目が揃うまで数十秒かかることがあります。
- E2E・単体・性能・セキュリティなど、種類ごとのツールと状態を確認します。これが、この PC で使える方法の一覧です。
- 今回必要なツールが「未インストール」の場合は、画面の案内と下の公式導入ページを見て、作業者自身の PC または対象プロジェクトへインストールします。権限が必要な場合は社内の担当者へ依頼します。
- インストールが終わったら Acsim Test に戻り、「もう一度確認」を押します。必要に応じてアプリを起動し直します。
- 今回使うツールが「使える」になったことを確認して、テスト方法の選択へ進みます。「要確認」の場合は、表示された理由を解消します。
この PC の確認例です。「使える」「要確認」などを見て、使うツールの不足を解消します。
| 表示 | 対応 |
|---|---|
| 使える | ツールの検出・起動確認ができた状態。対象 URL やデータなど、テスト固有の準備も確認する |
| 未インストール | 対象の PC やプロジェクトに必要なものを用意する |
| 要確認 | バージョン、起動エラー、認証情報、権限など、表示された理由を確認する |
「使える」は、テスト自体が成功するという意味ではありません。また、使わないツールの「未インストール」をすべて解消する必要はありません。
E2E・単体・結合
| 方法 | ツール・方式 | 各自の PC・プロジェクトで準備するもの |
|---|---|---|
| E2E(ブラウザ) | Playwright | テスト対象のプロジェクトに Playwright と実行用ブラウザ |
| 単体(JavaScript / TypeScript) | Vitest | テスト対象のプロジェクトに Vitest |
| 単体(Java) | Maven・Gradle | プロジェクトに合った JDK と Maven または Gradle |
| 結合・API | Acsim Test の結合テスト機能 | 対象の URL と API 定義。定義は生成・アップロードでも用意できる |
| 手動 | ケース表を使った確認(結果は別途記録) | 自動実行用のツールは不要 |
OpenAPI・Swagger・Pact は API を記述する形式です。結合テストでは、それらの定義や、ほかの資料から変換した定義を使います。
性能テスト
| ツール | 向いている対象・用途 | 準備 |
|---|---|---|
| k6 | Web・API の負荷テスト | k6 を追加インストール |
| Gatling | シナリオに沿った負荷テスト | Gatling と JDK |
| Apache JMeter | 既存の JMeter 資産を使う負荷テスト | JMeter と JDK |
| Locust | Python で条件を記述する負荷テスト | Locust と Python |
| Vegeta | 一定のリクエスト数を継続して送るテスト | Vegeta を追加インストール |
| autocannon | HTTP の負荷テスト | アプリに同梱。通常、別途導入は不要 |
| ghz | gRPC の負荷テスト | ghz と、対象のサービス定義など |
ghz は gRPC 向けです。通常の Web 画面や HTTP API に使うツールとは対象が異なります。チームが使い慣れたツールや、既存のテスト資産に合わせて選んでください。
セキュリティテスト
| ツール | 主に調べるもの | 準備 |
|---|---|---|
| ZAP | 稼働している Web サイト・API | ZAP と、アクセスできるテスト対象 |
| Opengrep | ソースコードの危険な記述 | Opengrep(対応する Semgrep 構成も利用可能) |
| Trivy | 依存ライブラリなどの既知の脆弱性 | Trivy |
| Gitleaks | ソース管理に含まれた秘密情報 | Gitleaks |
| Checkov | 構成ファイルの設定上の問題 | Checkov |
| Checkmarx One | 契約対象の各種セキュリティ検査 | Checkmarx One CLI と契約・認証の設定 |
可用性テスト・AIテスト
| ツール・機能 | 用途 | 準備 |
|---|---|---|
| Chaos Toolkit | 障害時の状態と復旧の確認 | Chaos Toolkit と、実験に必要な拡張・接続先 |
| Chaos Toolkit の公式レポート | 英語の PDF を追加する任意機能 | chaostoolkit-reporting と PDF 作成用の依存ツール |
| AIテストの画面操作 | 文章で指定した内容をアプリ上で確認 | Mac(Apple シリコン)、対象アプリ、画面収録・アクセシビリティの許可 |
| agent-browser | ブラウザ操作の実行基盤 | アプリに同梱。デスクトップの「AIテスト」画面は画面操作方式を使う |
| cua-driver | Mac の画面操作の実行基盤 | アプリに同梱 |
有料契約・費用の確認
この一覧のローカル実行用 OSS ツールと、各ベンダーのクラウド・商用サービスは別のものです。クラウド実行や商用機能を使う場合は、各サービスの契約条件を確認してください。Acsim Test の席や AI の利用条件も、実行ツールとは別に確認します。
- Checkmarx One:利用する検査機能の契約と、アカウント・認証設定が必要です。CLI を入れるだけでは検査を始められません。公式の認証案内
- AI の生成・判定:Acsim の AI を使う場合は契約の利用条件・上限を確認します。自分で登録した API キーなどを使う場合は、その提供元の利用条件・料金が適用されます。
- その他の商用サービス:ローカルの OSS 実行に、クラウド版の契約が必ず必要というわけではありません。チームがどちらを使うか決めてください。
補足:インストール先と確認方法(環境構築担当者向け)
環境チェックはアプリからツールを呼び出して確認します。ターミナルで使えてもアプリで見つからない場合は、実行ファイルの場所、PATH、必要な Java / Python、アプリの再起動を確認してください。画面には、動作確認済みのバージョンやインストールの案内も表示されます。
主な公式導入案内:
- Playwright・Vitest
- k6・Gatling・JMeter
- Locust・Vegeta・ghz
- ZAP・Opengrep・Trivy
- Gitleaks・Checkov・Checkmarx One CLI
- Chaos Toolkit・公式レポート
Acsim Test の Checkmarx 連携では、CX_BASE_URI・CX_TENANT・CX_APIKEY の設定を確認します。秘密情報をガイドや課題本文へ貼り付けず、組織の管理方法に従って設定してください。