AsIs業務フローから要求分析へ進む

最終更新日: 2026年5月20日

現行業務の可視化からToBe検討、要求分析へ進む活用例を紹介します

AsIs業務フローから要求分析へ進む

このページでは、新型Acsimの活用例の1つとして、業務資料からAsIs業務フローを作成し、ToBe検討を経て要求分析へつなげる流れを紹介します。

現行業務の実態が十分に整理されていない場合や、関係者間で業務理解をそろえたい場合に向いている進め方です。すでにToBe像が明確な場合は、必ずしもAsIsから始める必要はありません。

この活用例が向いている場面

  • 現行業務の全体像を関係者で確認したい
  • 業務マニュアルやヒアリングメモはあるが、業務フローとして整理されていない
  • 改善案を議論する前に、現状の課題やボトルネックを可視化したい
  • AsIs/ToBeの差分から、要求や対応方針を整理したい

全体の流れ

  1. 業務資料を登録する
  2. ヒアリング相談で論点を整理する
  3. AsIs業務フローを作成する
  4. AsIs業務フローをレビュー・修正する
  5. 変更方針と変更計画を作成する
  6. ToBe業務フローを作成する
  7. AsIs/ToBeの差分から要求を抽出する
  8. 要求をレビューし、設計書作成へ進む

1. 業務資料を登録する

まず、対象業務を説明する資料をファイル管理やナレッジベースに登録します。

登録する資料の例は以下です。

  • 業務マニュアル
  • RFP
  • 現行システムの操作手順書
  • ヒアリングメモ
  • 議事録
  • 画面一覧・機能一覧
  • Excelで管理している業務一覧

資料が不足している場合でも、わかっている範囲をAIポータルに入力して、追加で確認すべき質問を作るところから始められます。

2. ヒアリング相談で論点を整理する

AIポータルでヒアリング相談エージェントを使い、業務理解に必要な論点を整理します。

依頼例:

添付した業務マニュアルをもとに、AsIs業務フローを作成する前に確認すべき論点と、現場ヒアリングで聞くべき質問を整理してください。
対象業務は受注から請求までです。

この段階で、登場人物、作業の開始条件、分岐条件、例外処理、利用システム、成果物などを確認しておくと、後続の業務フロー作成が進めやすくなります。

3. AsIs業務フローを作成する

AsIs業務フロー作成エージェントを使い、現行業務を可視化します。

依頼例:

登録済みの業務マニュアルとヒアリングメモを参照して、受注から請求までのAsIs業務フローを作成してください。
担当部署、利用システム、分岐条件、例外処理がわかる粒度にしてください。

作成された業務フローは、フローエディタで確認できます。業務担当者と一緒に見ながら、実態と違う箇所、粒度が粗い箇所、例外処理が抜けている箇所を確認します。

4. AsIs業務フローをレビュー・修正する

AsIs業務フローは、一度で完成させるのではなく、レビューと修正を前提に扱います。

右側のAIチャットパネルやAsIs業務フロー変更エージェントに、次のような依頼を行えます。

  • この業務フローで抜けていそうな例外処理を指摘する
  • 手作業が多い箇所を洗い出す
  • 顧客確認が必要な曖昧なステップを一覧化する
  • 業務フローの粒度をそろえる

業務フロー編集後は、保存ボタンを押して変更内容を明示的に保存します。

5. 変更方針と変更計画を作成する

現行業務の理解が進んだら、変更方針エージェントで改善の方向性を整理します。

依頼例:

作成済みのAsIs業務フローをもとに、手作業削減、承認リードタイム短縮、入力ミス削減の観点で変更方針を整理してください。
システム化する範囲、運用で対応する範囲、スコープ外にする範囲を分けてください。

変更方針が固まったら、変更計画エージェントで実施ステップ、関係者、リスク、優先順位を整理します。

6. ToBe業務フローを作成する

変更方針と変更計画をもとに、ToBe業務フロー作成エージェントで改善後の業務フローを作成します。

依頼例:

AsIs業務フローと変更方針をもとに、受注から請求までのToBe業務フローを作成してください。
自動化される作業、人が判断する作業、例外時の対応がわかるようにしてください。

ToBe業務フローは、関係者との合意形成に使います。現場、情報システム、ベンダー、運用担当など、関係者ごとに気になる観点が異なるため、レビュー結果を反映しながら更新します。

7. AsIs/ToBeの差分から要求を抽出する

要求分析エージェントを使い、AsIs/ToBeの差分や関連資料から要求を抽出します。

依頼例:

AsIs業務フローとToBe業務フローの差分をもとに、システム要求と業務運用上の要求を抽出してください。
各要求には、対応種別、対応方針、期待効果、想定工数、関連する業務ステップを付けてください。

要求を抽出するときは、すべてをシステム機能として扱うのではなく、業務運用、教育、データ整備、権限管理、外部連携なども含めて整理します。

8. 要求をレビューし、設計書作成へ進む

要求レビューエージェントを使い、抜け漏れ、重複、曖昧さ、依存関係を確認します。

レビュー後は、要求をもとに以下の成果物へ進めます。

  • 業務要件定義書
  • 機能要件一覧
  • 画面一覧
  • 非機能要件定義書
  • 基本設計書
  • 見積書
  • Epic / Issue

作成できる成果物は成果物一覧をご確認ください。

進め方のポイント

  • AsIs業務フローは、現場との認識合わせに使える粒度を優先します。
  • ToBe業務フローは、理想論だけでなく、移行や運用制約も含めて検討します。
  • 要求は、業務フローや設計書と紐づけて管理します。
  • AIの出力は初版として扱い、人がレビューして合意済みの内容に更新します。