ナレッジ機能
自社の業務ルールやSaaSの設計ノウハウをAIによる設計支援に活用する機能
ナレッジ機能は、自社の業務ルールやSaaSの設計ノウハウ、ベテラン担当者の判断基準などをAcsimに登録し、AIによる設計支援の精度を高めるための機能です。
ナレッジを活用することで、AIが「自社らしい業務フロー」を理解し、担当者が変わっても一貫性のある設計を再現できるようになります。
基本的な使い方
ナレッジは以下の流れで活用します。
1. ナレッジベース作成
- サイドメニューから「ナレッジベース」を選択
- 「+新規追加」ボタンをクリック
- ナレッジベース名と説明(任意)を入力
- アクセス権限(会社内のメンバーのみ/プロジェクト内すべてのメンバー)を選択
- 「作成」ボタンをクリックすると完了

2. ファイルをアップロードする
- ナレッジベース一覧から該当のナレッジベースを選択して、ナレッジベース詳細画面へ
- ナレッジファイル一覧の「+ファイルを追加」をクリック
- 対象ファイルをドラッグ&ドロップまたは選択
- 「アップロード」をクリック
※対応ファイル形式:Word(.doc/.docx)、Excel(.xls/.xlsx)、XML、PDF、テキスト(.txt)、CSV、HTML、JSON、Markdown(.md)
登録したナレッジは、ToBe業務フロー設計の変更計画作成時にAIが自動で参照します。



3. ナレッジの編集・削除
ナレッジベースの編集
- ナレッジベース詳細のアクションから「編集」アイコンをクリック
- 内容を修正
- 「更新」をクリック
ナレッジベースの削除
- ナレッジベース詳細のアクションから「削除」アイコンをクリック
- 確認ダイアログで「削除する」をクリック
ナレッジに登録したファイルの削除
- ファイル名の右側にある「削除」アイコンをクリック
- 確認ダイアログで「削除する」をクリック
ナレッジの種類
業務ルール
社内の承認フローや例外処理のルール、業務上の制約条件などを登録します。
登録例:
- 「○○万円以上の発注は部長承認が必要」
- 「月末締め処理は毎月25日までに完了させる」
- 「海外取引先への支払いは週1回まとめて実施」
SaaS設計・知見
導入済みSaaSの設定情報やカスタマイズ内容、連携仕様などを登録します。
登録例:
- SaaSの機能一覧と利用状況
- カスタマイズした設定内容
- 他システムとの連携仕様
- 過去に発生した問題と対処法
判断基準
ベテラン担当者が持つ暗黙知や、業務上の意思決定基準を登録します。
登録例:
- 「この条件の場合はAパターン、それ以外はBパターンで対応」
- 「○○の場合は例外として手動対応が必要」
- 「優先度の判断基準は△△を重視する」
過去プロジェクト知見
過去の要件定義プロジェクトで得られた学びや、成功・失敗パターンを登録します。
登録例:
- 過去プロジェクトの振り返りメモ
- うまくいった設計パターン
- 避けるべきアンチパターン
活用のコツ
具体的に記述する
抽象的な内容よりも、具体的な条件や数値を含めて記述すると、AIがより適切な提案を行えます。
良い例:「発注金額が50万円以上の場合は、部長の承認を経てから処理を進める」
改善が必要な例:「高額な発注は上長の承認が必要」
背景・理由も記載する
ルールや判断基準だけでなく、「なぜそうするのか」という背景も記載すると、AIがより文脈を理解した提案を行えます。
定期的に更新する
業務ルールの変更やプロジェクトで得られた新たな知見は、随時ナレッジに追加・更新することをおすすめします。
次のステップ
ナレッジを登録した後は、以下の機能でその効果を実感できます:
ToBe業務フロー設計
変更計画の作成で、登録したナレッジを基により精度の高い改善提案を受けることができます。
要件定義書作成(実装予定)
成果物の活用で、ナレッジに基づいた自社らしい要件定義書を生成できます。