あるべき姿の設計
最終更新日: 2025年3月27日
Acsimを活用した理想的な業務プロセス(ToBe)の設計方法と実践例を解説します
はじめに
あるべき姿(ToBe)の設計は、現状の業務プロセス(AsIs)の課題を解決し、より効率的で価値の高い業務プロセスを実現するための重要なステップです。
Acsimを活用することで、ToBeの設計をより明確かつ効果的に行うことができます。
以下にあるべき姿の設計プロセスの全体の流れを示します。
1. ToBe業務フローの初版を作成する
AcsimでAsIs業務フローをコピーして、ToBe業務フローを作成してください。
作成時、懸念点はIssueNodeで登録してください。
ポイント
1. 人とシステムの役割分担分担の明確化
- 新しいシステムの場合はアクターを追加
- 新しいシステムが導入される場合は、従来の業務プロセスだけでなく、システム自体を「アクター」として捉え、関与する役割を明確にします。これにより、システムが実施する業務と人間が実施する業務の境界がはっきりし、連携がスムーズになります
- 業務分担の明確化
- システムが担当する自動処理や定型業務と、人が判断・対応すべき業務を整理することで、業務効率の向上とミスの削減につながります
2. デジタル化が得意なことの反映
- **現実的なデジタル化
- チェック作業、比較、ファイル作成など、デジタル化が得意な業務を意識してください。現実の仕方がわからない、非現実的なデジタル化は避けることをお勧めします
- 自動化・集計・分析の活用
- 繰り返し行われる作業の自動化、データの集計・分析プロセスのデジタル化は、迅速な意思決定と業務改善のための重要な要素です。デジタルツールを活用することで、作業の正確性や効率性を大幅に向上させることができます
3. AsIsで決めたやるべき課題への対策
- 高優先度課題の解消
- 現状分析(AsIs)の段階で明確になった課題の中で、特に優先度の高いものについては、デジタル化やプロセス改善により根本原因に直接アプローチする対策を組み込みます
- 課題解決のフローへの組み込み
- 各課題に対する解決策を、業務フロー全体に組み込むことで、単発的な対処ではなく継続的な改善が可能となります。これにより、再発防止と持続的な業務品質の向上が期待できます
2. 効果測定の実施
設計したToBeプロセスの効果を把握します。
AsIsとToBeの比較プロンプトを実行し、出力結果を確認のうえ、必要な修正を行ってください。
結果をベースに、システム導入による効果を報告する資料を作成することも可能ですので活用してください。
3. プロトタイプ構築
この時点でプロトタイプを構築して議論することは設計品質にとって非常に効果的です。
構築する場合は、高速プロトタイプの構築プロンプトを実行し、プロトタイプを構築してください。
4. 顧客議論
事前に用意したあるべき姿とその効果、及びプロトタイプを活用して顧客と議論してください。
顧客との議論した上で、確認完了したIssueNodeはすべて完了にしてください。
また、すべての業務フローのNodeについて、完了フラグを付けることでどこまでを顧客確認完了しているかをAcsimの分析画面で把握することができます。
作成した業務フローの確認
作成した業務フローは業務フローページで確認・ダウンロードすることができます。