現状業務フローの抜け漏れをAIで検出する
Acsimで作成したAsIs業務フローをAcsim Chatで分析し、同業他社との比較から業務の抜け漏れを発見する方法を紹介します。
現状業務を整理する際のあるあるの課題として、後から業務の抜け漏れに気づくということがあります。
業務の抜け漏れがあると、後工程の要件定義や開発で手戻りが発生し、プロジェクト全体のスケジュールやコストに影響を及ぼします。しかし、現場担当者にとっては日常的に行っている業務であるがゆえに、ヒアリング時に言及し忘れてしまうケースは珍しくありません。
ここでは、Acsimで整理したAsIs業務フローをもとに、Acsim Chatを活用して業務の抜け漏れを検出するプロセスを紹介します。
なぜ業務の抜け漏れが起きるのか
現状業務の整理で抜け漏れが発生する主な原因は以下の通りです。
- 暗黙知化している業務: 担当者が無意識に行っているため、ヒアリングで言語化されない
- 例外的な業務: 頻度が低い業務(月末処理、年次対応など)はヒアリング時に思い出されにくい
- 部門間の受け渡し業務: 自部門の業務としては認識していないため、抜け落ちやすい
- 付随する確認・承認業務: メインの業務に付随するチェックや承認プロセスが省略されがち
推奨フロー
STEP 1. AcsimでAsIs業務フローを作成する
まず、通常の手順でAcsimのAsIs業務フローを作成します。現場ヒアリングやテキストからの生成など、方法は問いません。この時点で可能な限り正確に現状業務を整理しておきましょう。
既にAsIs業務フローを作成済みの場合、この工程はスキップしてください。
STEP 2. 業務フローのJSONファイルをエクスポートする
作成したAsIs業務フローのJSONファイルをエクスポートします。業務フロー編集画面の右上メニューから「JSONエクスポート」を選択してください。
STEP 3. Acsim Chatで抜け漏れ分析を実施する
Acsim Chatに、エクスポートしたJSONファイルをアップロードし、以下のようなプロンプトを実行します。
プロンプトはあくまで一例です。対象の業種や業務内容に応じて、分析の観点を追加・調整してください。
STEP 4. 分析結果を現場担当者とレビューする
Acsim Chatから提案された抜け漏れの候補は、AIによる推論です。実際にその業務が存在するかどうかは、現場の担当者に確認してもらう必要があります。
レビューのポイントは以下の通りです。
- 提案された業務が実際に行われているか
- 行われている場合、既存の業務フロー上のどこに位置づけられるか
- 行われていないが、本来は必要な業務か
STEP 5. 業務フローを補完する
レビューの結果、実際に抜け漏れていた業務が判明した場合は、Acsim上のAsIs業務フローに追加・修正を行い、業務フローを補完しましょう。
まとめ
| ステップ | 作業内容 | 担当 |
|---|---|---|
| STEP 1 | AcsimでAsIs業務フローを作成 | 人間 + AI |
| STEP 2 | 業務フローのJSONファイルをエクスポート | 人間 |
| STEP 3 | Acsim Chatで抜け漏れ分析を実施 | AI |
| STEP 4 | 分析結果を現場担当者とレビュー | 人間 |
| STEP 5 | 業務フローを補完 | 人間 |
現状業務の整理は、一度作って終わりではなく、抜け漏れを検出し補完するサイクルを回すことが重要です。Acsim Chatを活用することで、人間だけでは気づきにくい業務の抜け漏れを効率的に発見し、後工程での手戻りリスクを低減できます。