エージェント管理とプロジェクトのエージェント設定を使い分ける

最終更新日: 2026年10月9日

ホーム画面の「エージェント管理」と、個別プロジェクトの「エージェント設定」の違い、影響範囲、活用例、設定をほかのプロジェクトで再利用する方法を説明します。

対象製品:Acsim Desktop

Acsim Desktopには、名前の似た「エージェント管理」と「エージェント設定」があります。2つの画面は、編集する対象と変更が影響する範囲が異なります。

  • エージェント管理: 新しいプロジェクトのひな型となる「ベースフロー」を管理する
  • エージェント設定: 現在開いているプロジェクトで実際に使うエージェントを調整する

ベースフローとプロジェクトのエージェント設定は、自動的に同期し続ける関係ではありません。プロジェクト作成時にベースフローの内容がコピーされ、その後は別々に管理されます。

2つの画面の違い

比較項目エージェント管理プロジェクトのエージェント設定
開く場所ホーム画面の「エージェント管理」対象プロジェクトの「プロジェクト設定」→「エージェント設定」
管理するもの標準カタログとベースフロー現在開いているプロジェクトのエージェント構成
主な目的複数のプロジェクトで再利用する共通のひな型を用意する1つのプロジェクトに合わせて役割や指示を調整する
変更の影響範囲そのベースフローを今後選んで作るプロジェクト現在のプロジェクトだけ
AIポータルとの関係プロジェクト作成時に設定がコピーされる。ベースフロー自体はAIポータルに表示されないこのプロジェクトで利用できるエージェントとして表示される
代表的な操作ベースフローの作成・編集・削除、公開範囲の設定エージェントの追加・編集・削除、グループや順序の変更、初期化

エージェント管理で共通のひな型を作る

「エージェント管理」は、プロジェクトを開く前のホーム画面にあります。左サイドバーの「エージェント管理」を選ぶと、Acsimが提供する「標準カタログ」と、利用者が作成した「ベースフロー」を確認できます。

エージェント管理では、標準カタログと利用できるベースフローを一覧で確認します。表示内容は環境によって異なります。

標準カタログ

標準カタログは、Acsimが提供する標準のエージェント一式です。内容は参照専用で、直接編集できません。

標準の構成を自社向けに変更したい場合は、「新規作成」から標準カタログをコピーしてベースフローを作成します。

ベースフロー

ベースフローは、新しいプロジェクトにコピーするエージェント構成のひな型です。次の内容をまとめて管理できます。

  • 作業の区切り(フェーズ)とその表示順
  • 開発プロセスを支援するエージェント
  • 設計書作成を支援するエージェントとテンプレート
  • 特定の用途に使う個別エージェント
  • 複数のエージェントの役割分担や進め方を定める「オーケストレーター指示」
  • フロー名、説明、公開範囲

新しいベースフローは、次のいずれかをコピー元として作成できます。

  • 標準カタログ: Acsim標準の構成をもとに調整する
  • 既存のベースフロー: 既存の社内テンプレートから派生させる
  • 空のフロー: エージェント構成をゼロから作る

公開範囲を「ワークスペース」にするとそのワークスペース内で利用でき、「会社全体」にすると同じ会社のほかのワークスペースからも参照できます。

プロジェクト作成時にベースフローを選ぶ

新規プロジェクトの作成画面では、「ベースエージェント」で標準カタログまたはベースフローを選択します。画面上の項目名は「ベースエージェント」ですが、ここで選ぶのは個別のエージェントではなく、プロジェクトで使用するエージェント一式です。選択した構成が、新しいプロジェクトへコピーされます。

プロジェクト作成後にベースフローを変更しても、作成済みのプロジェクトへ自動では反映されません。既存プロジェクトの設定を置き換える必要がある場合は、後述する「エージェント初期化」を使用します。

プロジェクトの作成手順は、ワークスペースとプロジェクトを参照してください。

エージェント設定でプロジェクトに合わせる

プロジェクトを開き、「プロジェクト設定」から「エージェント設定」を選択すると、そのプロジェクトで実際に使うエージェントを確認・編集できます。

個別プロジェクトのエージェント設定。変更内容は現在開いているプロジェクトに適用されます。

「開発プロセス」と「設計書」のタブで対象を切り替え、グループ、エージェント、オーケストレーター指示を編集します。エージェントごとに、名称、説明、所属グループ、入力例、指示などを設定できます。

この画面で保存した変更は、次回以降にAIポータルから依頼するときに利用されます。AIポータルの右側に表示されるエージェントも、このプロジェクトの設定をもとにしています。

プロジェクト固有の変更例:

  • 顧客固有の用語や確認基準をエージェントの指示へ追加する
  • 今回のプロジェクトでは使わない工程を整理する
  • 特定の成果物を作るための個別エージェントを追加する
  • 設計書エージェントの入力例や出力先を調整する

プロジェクトで調整した設定をほかのプロジェクトで再利用する

プロジェクトで調整した構成をほかのプロジェクトでも使いたい場合は、「この設定でベースフローを作成」を使用します。

  1. 設定を再利用したいプロジェクトの「エージェント設定」を開きます。
  2. 「この設定でベースフローを作成」を選択します。
  3. フロー名、説明、保存先のワークスペースを確認して作成します。
  4. 次回以降のプロジェクト作成時に、作成したベースフローを選択します。

この操作はコピーです。元のプロジェクトの設定はそのまま残り、作成したベースフローとは別々に管理されます。

派生元のベースフローを更新する

ベースフローから作成したプロジェクトでは、「派生元へ反映」を使って、現在のプロジェクト設定を元のベースフローへ反映できます。「派生元」とは、そのプロジェクトを作成するときに選んだベースフローのことです。

「派生元へ反映」は、現在のプロジェクト設定でベースフロー全体を置き換えます。ベースフロー側だけに存在するエージェントは削除されます。そのベースフローをほかの利用者や今後のプロジェクトが使用する可能性を確認し、内容をレビューしてから実行してください。

複数の利用者で改善案を試す場合は、元のベースフローを直接置き換えず、「この設定でベースフローを作成」で別のベースフローとして保存すると、安全に比較できます。

既存プロジェクトを標準・ベースフローへ戻す

「エージェント初期化」では、現在のプロジェクトのエージェント設定を、標準カタログまたは選択したベースフローの内容へ置き換えます。

初期化すると、自分で追加・編集したエージェント、設計書フォーマット、オーケストレーター指示がすべて置き換わります。必要な設定は、先に別のベースフローとして保存してください。

初期化前の設定はWindowsまたはmacOSのゴミ箱へ移動します。ただし、復元を前提にせず、対象のプロジェクトと、適用する標準カタログまたはベースフローを確認してから実行してください。

使い分けの例

やりたいこと使用する画面・操作
新規プロジェクトに共通の開発工程を配りたいエージェント管理でベースフローを作る
ERP導入用、業務整理用など、用途別のひな型を用意したいエージェント管理で複数のベースフローを作る
1つのプロジェクトだけ顧客固有の指示に変えたいそのプロジェクトのエージェント設定を編集する
プロジェクトで検証した設定を今後のプロジェクトでも使いたい「この設定でベースフローを作成」を使う
元のベースフローを検証済みの内容へ更新したい影響範囲を確認して「派生元へ反映」を使う
既存プロジェクトを標準カタログや別のベースフローの構成に戻したい「エージェント初期化」を使う

操作が表示されないとき

  • ベースフローはワークスペースに保存されます。作成画面で保存先のワークスペースを選べない場合は、Acsim Desktopへログインしているか確認してください。
  • 契約内容やユーザーに付与された権限によって、エージェント機能や編集操作が表示されない場合があります。
  • 閲覧権限では、プロジェクトのエージェント設定を変更できません。
  • 接続や同期に問題がある場合は、Desktopで困ったときを参照してください。

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