データモデルを作成・編集する
Acsim Desktopのデータモデルで業務上の情報を整理し、AIが何をもとに生成するか、作成後にどう確認するかを説明します。
「データモデル」は、業務で扱う情報を領域、オブジェクト、属性、関係として整理する成果物です。たとえば「取引先」「商品」「受注」と、それぞれが持つ情報や関係を可視化します。
業務領域ごとにオブジェクトをまとめ、線で関係を表します。
データモデルは、関係者が業務情報の全体像を確認するためのモデルです。データ型、桁数、主キー、外部キー、インデックスなどを定義する物理データベース設計書ではありません。
AIは何をもとに生成するか
AIは、依頼文を出発点に、プロジェクト内で利用できる次の情報を参照します。
- 依頼文: 対象業務、目的、含めたい情報、粒度など
- ナレッジ管理で解析済みの資料: 業務資料、用語集、既存帳票など
- 既存のデータモデル: すでに作成済みの場合は、現在の内容を変更の起点にする
- 業務フローや要求: AsIs/ToBe 業務フローや要求管理が存在する場合は、補助的な根拠として使う
利用できる資料や業務フローがない場合、AIは根拠のない業務オブジェクトを作らず、資料の追加や対象範囲の指定を求めることがあります。
AIがプロジェクト内のすべての成果物を必ず使うわけではありません。根拠にしたい資料はナレッジ管理で解析済みにし、依頼文で資料名や対象業務を明示してください。
作成前に資料を整える
- ナレッジ管理で、業務資料が解析済みになっていることを確認します。
- 対象業務の AsIs/ToBe 業務フローや要求があれば、内容を保存します。
- 用語の揺れがある場合は、依頼文で採用する名称を指定します。
資料には、業務で扱う名詞、帳票項目、状態、関係が分かるものが適しています。個人情報や認証情報など、AIに解析させてはいけない情報は登録しないでください。
データモデルを開く
対象のプロジェクトを開き、サイドバーの「要件設計」から「データモデル」を選択します。まだデータモデルがない場合は、AIポータルから新規作成を依頼できます。作成済みの場合は、この画面で内容を確認・編集します。
AIポータルから作成を依頼する
依頼文には、対象業務、モデルの目的、参照してほしい資料、含める範囲、除外する範囲を記載します。
依頼例:
「受注業務整理.xlsx」とToBe業務フローを根拠に、受注から請求までのデータモデルを作成してください。取引先、商品、見積、受注、出荷、請求を含め、各オブジェクトの代表的な業務属性と関係を示してください。物理DBの項目は不要です。
新規作成では空のモデルに追加され、既存モデルがある場合は変更提案として表示されます。提案の根拠、追加・変更・削除の範囲を確認してから適用してください。
作成された内容を確認する
次の観点でレビューします。
- 業務領域の分け方が関係者の認識と一致しているか
- オブジェクト名が業務で使う用語になっているか
- 属性が実装項目ではなく、業務上必要な情報を表しているか
- 1対1、1対多、多対多などの関係が正しいか
- AIが参照した資料と、モデルの内容に食い違いがないか
- 対象外の業務や推測した情報が混ざっていないか
キャンバス上では、領域、オブジェクト、付箋、テキストの追加、配置変更、関係の編集ができます。編集後は保存状態を確認してください。
出力する
データモデルは、画面の出力操作から Excel や PDF で保存できます。共有前に、表示範囲、文字の重なり、関係線、保存済みの版を確認してください。