成果物のつながりと作成順を理解する
Acsim Desktopの資料、業務分析、要求、設計、開発連携、テスト仕様の関係と、プロジェクトに合わせた進め方を説明します。
Acsim Desktopには、業務分析から要求、設計、開発、テストまで複数の成果物があります。すべてを順番どおりに作る必要はありませんが、後工程の成果物が何を根拠にしているかを意識すると、AIへの依頼とレビューがしやすくなります。
下記は推奨の流れです。プロジェクトで必要な段階と成果物だけを選び、既存の資料や設計がある場合は途中から始めてください。
成果物一覧では、作成済みの成果物をカテゴリをまたいで確認できます。
基本的な流れ
| 段階 | 主な機能・成果物 | 確認すること |
|---|---|---|
| 根拠を集める | ファイル管理、ナレッジ管理、ホワイトボード、ソースコード連携 | AIが参照してよい情報がそろっているか |
| 現状と将来を整理する | AsIs業務フロー、ToBe業務フロー、比較表、ドキュメント情報 | 現状、課題、目指す業務が合意されているか |
| 必要なものを定義する | 要求管理、データモデル | 実現する要求と、扱う業務情報が整理されているか |
| 体験と仕様を具体化する | プロトタイプ、基本設計書、技術仕様書、ワイヤーフレーム | 画面、操作、状態、システム構成を確認できるか |
| 実装へつなぐ | 開発Epic/Issue、GitHub、Devin、CLI連携 | 実装単位、完了条件、参照する仕様が明確か |
| 検証する | テスト仕様書 | 要求と仕様を確認できるテストになっているか |
この流れは目安です。既存システム改修ではソースコードや現行資料から始める、業務整理では AsIs/ToBe から始めるなど、プロジェクトに合わせて入口を変えます。
AIが自動で全部をつなぐわけではない
AIは依頼文と利用可能な資料を参照しますが、どの成果物を根拠にするかは依頼内容と機能によって異なります。たとえば、データモデルは解析済み資料や業務フローを参照できますが、ワイヤーフレームがデータモデルを必ず自動参照するわけではありません。
後工程の成果物を依頼するときは、次の3点を明記してください。
- 根拠にする資料や成果物の名前
- 今回作成・変更する範囲
- 残す内容と、変更してよい内容
依頼例:
ToBe業務フローと要求管理を根拠に、受注登録のワイヤーフレームを作成してください。既存の受注一覧は残し、登録と承認の画面だけを追加してください。
途中から始める場合
既存の設計書や成果物がある場合は、最初から作り直す必要はありません。ファイル管理に資料を追加し、ナレッジ管理で解析対象として取り込んだうえで、今回の変更に必要な成果物から作成します。
ただし、元資料の内容が古い、用語が統一されていない、対象範囲が不明な場合は、そのまま後工程へ進むと矛盾が増えます。AIへ依頼する前に、採用する資料、基準日、用語、対象外を明記してください。
レビューの順番
成果物をレビューするときは、見た目や文章だけでなく、上流の根拠とつながっているかを確認します。
- 要求は、業務上の課題やToBe業務と対応しているか
- データモデルの用語は、資料や業務フローと一致しているか
- ワイヤーフレームの操作と状態は、要求や業務ルールを満たすか
- 開発Issueには、参照する要求・設計と完了条件があるか
- テスト仕様は、要求と例外状態を検証できるか
AIの変更を反映する手順はAIの変更提案を確認する、作成済み成果物の一覧と出力は成果物を確認・出力するを参照してください。