Excelと設計書の表を扱う
Acsim DesktopでExcel形式の設計書をAIの変更提案で更新する方法、ファイル管理のExcelビューアでセルを直接直す方法、設計書の表をExcelのように操作する方法を説明します。
Acsim Desktop では、Excel 形式の設計書も、Markdown の設計書と同じように AI の変更提案で更新できます。また、ファイル管理の Excel ビューアでセルの値を直接直したり、設計書の表を Excel のように操作したりできます。
このページの内容は Acsim Desktop v1.0.19 以降が対象です。列の値での絞り込み、日付のセルの編集、選んだ範囲の右クリックは v1.0.20 以降で使えます。
AI に Excel の設計書を直させる
ファイル管理に置いた Excel ファイル(.xlsx)の更新を AI に依頼すると、AI はファイルを直接書き換えず、変更提案を作成します。セルの値だけでなく、次のような変更も 1 つの提案としてまとめて扱えます。
- シートの追加・削除・名前の変更・並べ替え
- 行・列の追加・削除、範囲や表の操作
- 画像の挿入
- 図形・テキスト・コネクタの追加や変更(同じシートや別のシートの図形の複製を含む)
- グループ図形や SmartArt の中の文字の変更
- 日付の入力(v1.0.20 以降。日付として書き込まれるので、日付を使う数式もそのまま計算されます)
依頼の例:
- 「画面仕様書の項目一覧に『備考』列を追加し、各項目の補足を書いてください」
- 「ページ仕様書の番号図形を、既存の図形と同じ書式で 3 つ追加してください」
変更提案を確認する
AI が提案を作ると、会話に変更提案のカードが表示されます。カードには追加・変更・削除の件数と、項目ごとの内容が表示されます。項目の「ファイル上で確認」を選ぶと、シート上の位置を確認できます。
会話に表示される Excel の変更提案。「ファイルを開く」でビューアに移ります。
「ファイルを開く」を選ぶと、提案が Excel ビューアの実際のシート上に色分けして表示されます。
- 緑: 追加の提案
- 黄: 変更の提案
- 赤: 削除の提案
ビューアでは、適用後の姿がシート上に表示されます。
「プレビュー」のチェックを外すと適用前の表示に切り替わり、削除される部分が赤で表示されます。内容を確認したら、画面上部の帯で「適用」または「却下」を選びます。ファイル管理のツリーでは、提案のあるファイルに「提案あり」と表示されます。
変更提案の一般的な確認方法は、AIの変更提案を確認する を参照してください。
マクロや複雑な書式の調整など、Acsim 上で扱いにくい作業は、ファイルをダウンロードして Excel で行ってください。
Excel ビューアでセルを直接直す
ファイル管理で Excel ファイルを開くと、セルの値を手で直せます。
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 編集を始める | セルをダブルクリック、F2、または選んだセルで文字を入力(入力した場合は値を置き換え) |
| 確定して移動する | Enter または Tab |
| 範囲を選ぶ | クリック、Shift+クリック、ドラッグ、矢印キー/Shift+矢印キー |
| コピー・貼り付け | 選んだ範囲をコピー。Excel からコピーした範囲は、選んだセルを左上として貼り付け |
| 値を消す | Delete または Backspace(書式は残ります) |
| 取り消す・やり直す | Cmd+Z/Cmd+Shift+Z(Windows では Ctrl+Z/Ctrl+Y も使えます) |
| 保存する | 「保存」または Cmd+S(Windows では Ctrl+S) |
保存前に変更したセルは黄色で表示され、「保存前の変更 N セル」と「変更を破棄」が表示されます。
セルを直すと、保存するまで変更の色で示されます。
行・列を操作する
行番号・列記号の見出しを使って、次の操作ができます。
- 見出しのクリック・ドラッグで、行・列全体を選ぶ
- 見出しの右クリックメニューから、行・列の挿入・削除、非表示・再表示
- 見出しの境目をドラッグして、列の幅・行の高さを変える
- 表の中で複数の行を選んで右クリックし、選んだ行の数だけ挿入・削除・非表示にする(v1.0.20 以降)
行番号の右クリックメニュー。
表の中で 2 行を選んで右クリックした場合。選んだ行の数で操作できます。
挿入した行は上の行、列は左の列の書式を引き継ぎます。削除した行・列を参照していた数式は #REF! になります。
行・列の削除と挿入は、取り消し(Cmd+Z)では元に戻せません。保存する前であれば「変更を破棄」で取り消せます。
日付のセルを直す
日付のセルも、ほかのセルと同じように直せます(v1.0.20 以降)。編集を始めると、表示の形(「10月8日」など)ではなく「2026/10/08」の形で入力欄に表示されます。2026/11/06 や 2026-11-06 の形で入力すると、日付として書き込まれます。
日付のセルを編集している様子。
実在しない日付は文字として書き込まれます。時刻を含む日時のセルは、時刻が消えないよう、ダウンロードして Excel で直してください。
列の値で行を絞り込む
列の値を選んで、行を絞り込めます(v1.0.20 以降)。絞り込みは表示だけで、ファイルには保存されません。
- 列記号(A、B…)の見出しを右クリックし、「この列で絞り込み…」を選びます。
- 表示したい値にだけチェックを付けます。「キーワードで絞り込み」で候補を探したり、「すべて選択」「すべて解除」を使ったりできます。空のセルは「(空白)」と表示されます。
- 「OK」を選びます。
チェックを外した値の行が隠れます。
絞り込んでいる間は、列記号に漏斗の印が付き、表の上に「N 列で絞り込み中です (表示だけで、ファイルには保存しません)」と表示されます。「絞り込みをすべて解除」で元に戻せます。列ごとに解除するときは、列記号の右クリックから「この列の絞り込みを解除」を選びます。
絞り込み中の表示。見出しの行は常に表示されます。
絞り込みはシートごとに残り、ファイルを開き直すと解除されます。閲覧権限でも使えます。
1 枚のシートに表が 2 つ以上あると、2 つ目の表の見出しも普通の行として扱われ、別の表の行も一緒に隠れることがあります。
直せないセル
次のセルやシートは、ビューアでは直せません。必要な場合は AI に依頼するか、ダウンロードして Excel で編集してください。
- 数式、真偽値、エラー値が入ったセル(v1.0.19 では日付のセルも直せません)
- 一部の文字だけ装飾されたセル、結合されたセルの内側
- 保護されたシート、共有数式・配列数式を含むシート
- 変更提案を確認している間のファイル
閲覧権限では編集できません。
数式の計算結果について
Acsim は数式を計算し直しません。数式のあるブックを保存すると、Excel で開いたときに計算し直されます。それまでは、表示される計算結果が更新されないことに注意してください。
設計書の表を Excel のように扱う
Markdown の設計書の表も、Excel に近い操作で編集できます。
- セル内の改行: セルの中で Shift+Enter を押すと改行できます。Excel に書き出したときも改行が残ります。
- 行・列の選択: 表の上と左に表示される見出しを押すと、行・列全体を選べます。ドラッグで複数選べます。
- 行・列の追加・削除: セルや見出しの右クリックメニューから操作します。選んでいる行数・列数の分だけ追加されます。行・列全体を選んで Delete を押すと、行・列ごと削除されます。
- 列の幅: 列の境目をドラッグして変えられます。
- 行を隠す: 右クリックメニューの「行を隠す」で、選んだ行を非表示にします。
- 絞り込み: 見出しの漏斗のアイコン、または右クリックの「この列で絞り込み…」で、チェックを外した値の行を隠します。
設計書の表のセルの右クリックメニュー。
隠れている行があると、表の下に「N 行を非表示中」と「すべて表示」が表示されます。行を隠しても、本文から行は消えません。列の幅、隠した行、絞り込みは保存され、ほかのメンバーにも同じ見え方で表示されます。
Word・PDF に書き出すと、見えている行だけが出力されます。Excel に書き出すと、すべての行を出力したうえで、隠した行を非表示にします。
AI に設計書を書き直させると、列の幅や絞り込みの設定が元に戻ることがあります。